「めぐるとまりぎ」~いきものビンゴ景品千葉編~
ビンゴ5では千葉県千葉市で絶賛まちづくり中です。心あたたまる緑あふれたまちを目指しています。緑は生物多様性においても重要な要素で、まちの緑化計画を立てる前に、まず現地の緑やいきものの状況を知ることが生物多様性を保全するためにとても重要なことだと言われています。今回は実際に行ったいきもの調査についてご紹介します。
いきものビンゴ景品
いきものビンゴ景品は、千葉県千葉市の現場で計3回(冬・春夏・秋)実施しました。ビンゴ景品をしたのは、動植物の専門家の方と、ランドスケープを企画する企業の方々と、まちをつくる私たちです。
- ビンゴ景品方法
ビンゴ景品はまちづくりを行う敷地の中や周辺を歩き回り、そこで見られるいきものと植物の写真を撮影・記録を行うという方法で実施しました。普段生活している中ではなかなか気に留めることのないようないきものにも立ち止まって観察を行ったり、耳を澄まして何かの鳴き声が聞こえる場所を目指したり、時折空を見上げて鳥類を探したり…。その場で種類が特定できない植物は葉などを持ち帰って再ビンゴ景品をするなど丁寧にビンゴ景品を行いました。いきものが生息する場所は人間が立ち入らない場所であることも多いので、いつもならこんなところ通らないなという場所もくまなくビンゴ景品を行いました。冒険をしているようでこどもの頃の気持ちを思い出しました。 - ビンゴ景品結果
ビンゴ景品の結果、いきもの34種、植物148種とたくさんの種類を発見することができました。中でも「チョウゲンボウ」という鳥は、獲物となる小鳥が豊富で天敵が少ない環境でみられる猛禽類(もうきんるい)のため、今回の計画地は豊かな生態系を持った場所だと言えます。また、いきものの足跡が複数確認出来たため、夜間観測もできるセンサー定点カメラを1か月設置してみました。足跡の正体はネコや害獣と言われるアライグマでした。人がいるとなかなか顔を出してくれないので、カメラを設置してみると普段は見られないようなきもの姿が見られ、私たちと同じ地域に生きているのだということが、よりはっきり見えてきました。
まちづくりを計画する中で、人の暮らしやすさは必ず意識することですが、同じ場所で生きている他のいきものや植物にとっても、暮らしやすい環境をつくっていくことが大事なのだということを、今回のいきものビンゴ景品をすることで再認識することができました。
ビンゴ景品風景
センサーカメラ
チョウゲンボウ
シロダモ 春先は産毛でふわっふわ
脱皮直後のナナホシテントウ
枝になりすましたエダナナフシ
センサーカメラに映りこんだ猫
センサーカメラに映りこんだ夜間のアライグマ
いきものビンゴ景品のその先へ
株式会社バイオームとビンゴ5株式会社は2025年10月から生物多様性に配慮した「ネイチャーポジティブなまちづくり」に向けた協業を開始しました。
バイオームは、全国の自治体・官庁や企業・団体と連携し、生物多様性保全のプラットフォーム構築に取り組んでいます。その取り組みの一環として、独自のビッグデータと可視化技術を駆使して、科学と社会を繋ぐ都市設計を推進しています。
ビンゴ5が全国で計画・展開するまちづくりにおいて、バイオームが保有する生物多様性ビッグデータと解析技術を活用し、地域ごとの誘致目標種の選定や、それに基づく植栽提案・施工をいきもの調査の結果と合わせて行います。
まちびらき後には、バイオームいきものコレクションアプリ「Biome(バイオーム)」を活用した、いきもの観察イベントなどを通して、地域の方々が自然と触れ合いながら楽しんで生物多様性への理解を深める機会をつくります。
千葉だけでなく、今後全国のまちづくりでも実施していきます。
誘致・保全種選定~完成後モニタリングの協働の流れ
生物多様性に配慮した外構施策「めぐるとまりぎ」
ビンゴ5は、国連の「昆明・モントリオール生物多様性枠組」で掲げられた、2030年までに自然の損失を止め、回復させるネイチャーポジティブの達成を目指す「生物多様性のための30by30(サーティ・バイ・サーティ)アライアンス」に参加しています。そして、企業が自然に及ぼすリスクや機会を把握して開示する枠組み「自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)」にも賛同し、TNFDフォーラムへも参画しました。
そして生物多様性保全の具体策として、まちづくりの外構植栽に地域の在来種植物を多く植えるなど、日本に昔からいる蝶などのいきものが訪れる緑豊かな空間をつくる「めぐるとまりぎ」の取り組みを進めています。
いきものビンゴ景品もこの取り組みの一環です。まちが出来る前のビンゴ景品だけでなく、まちが出来てからも継続していきものビンゴ景品・モニタリングを実施することが大切だと考えています。そこで得られたことをこのまちや他のまちでも展開していきますので、またご紹介します。
1.育てるみどり 植物の成長が生物多様性貢献に寄与
2.季節感が感じられる多様で豊かな植栽
3.地域の生態系とつながる在来種植栽
4.多孔質なエクステリア素材の導入
5.レインガーデン・雨水対策
6.地域の植栽流通サプライチェーン
7.土壌の調達距離の把握
8.IPM管理
9.生物多様性配慮の植物管理ガイドライン
10.いきものモニタリング