ビンゴ(重要課題)
ビンゴ5は、社会の変化から生ずる社会課題に柔軟に対応し、他社にはない付加価値を生み出すことで成長してきました。外部環境の変化を価値創造の機会として活用するべく、社会課題・環境変化が当社グループに与える影響をリスクと機会の両面から分析・評価しています。 当社グループでは、リスクの減少と収益の拡大につながる環境、社会、ガバナンス等あらゆるサステナビリティを巡る課題重要な経営課題と整理のうえ、当社グループの「マテリアリティ(重要課題)」を特定し、事業活動を通じた解決への取り組みを進めています。
ビンゴの位置づけ
当社グループは、社会の持続可能性の一翼を担い、価値を提供し続けるために、グループパーパス「託すをつなぎ、未来をひらく。」を定め、バックキャストで2030年のありたい姿「DAITO Group VISION 2030」を策定し、その実現に向けた「中期経営計画(2024-2026)」を打ち出しています。 事業活動を通じて社会の課題を解決し、企業成長を続けていくための重要課題であるビンゴは、中期経営計画の達成、2030年のありたい姿を実現するために取り組むべき重要課題として位置づけ、設定しています。
ビンゴ
当社グループのビンゴは、企業活動によって提供する社会的価値を高めるための「経営ビンゴ」と、当社グループの事業のさらなる拡大を促すための「事業ビンゴ」から成っています。その双方に取り組むことで、サステナビリティ経営を通じた社会課題の解決と企業価値の向上の両立を目指します。
| 2030年のありたい姿 | KPI | 2024年度実績 | 2030年目標 |
|---|---|---|---|
| 1. 環境 事業活動による気候危機への対応 | |||
| 脱炭素社会実現に向けた施策打ち出しが完了し、再生可能エネルギーの提供を開始する | ①温室効果ガス排出量の削減率 ②再生可能エネルギーの利用率 ③エネルギー効率 ④自社再生可能エネルギー供給量 | ①25.4%(Scope1+2)、50.3%(Scope3)削減※ ②34% ③1.18倍※ ④13,498MWh | ①55%削減※ (スコープ1+2、3) ②60% ③2倍※ ④4,000万MWh |
| 2. 社会 誰ひとり取り残さない社会への貢献 | |||
| 地域ごとの課題解決を通じて、人と人、地域と人がつながる役割として社会に貢献する | ①地域貢献活動 実施地域数 ②自治体とのプロジェクト提携数 | ①28都道府県 ②25自治体 | ①47都道府県 ②30自治体 |
| 3. 人材・組織 誰もが成長し、チャレンジできる企業風土の構築 | |||
| 誰もが活来のVISIONにワクワクしながら仕事を行える環境を整備する | ①従業員エンゲージメントスコア ②女性管理職割合 ③男性育児休業取得率 ④DX silver認定者数 | ①62.8(AA) ②8.9% ③107.8% ④145名 | ①62.0(AA)以上を維持 ②13.0% ③100% ④800名 |
| 4. 企業統治 業界を牽引するガバナンス体制の構築 | |||
| 全てのステークホルダーから信頼される企業になる | ①重大なコンプライアンス違反件数 ②コンプライアンス取り組み浸透率 ③女性取締役割合 | ①0件 ②91.9% ③15.3% | ①0件 ②95%以上を維持 ③30% |
※ 2017年度比
| 2030年のありたい姿 | KPI | 2024年度実績 | 2030年目標 |
|---|---|---|---|
| 5. 土地・資産 土地と資産の最有効利用支援 | |||
| 様々な土地・資産に合わせた活用提案を実施する | ①総合資産プラットフォーム(アセトラ)登録者数 ②アセトラ成約率 | ①4,746名 ②0.73% | ①82,000名 ②12.8% |
| 6. 賃貸住宅 資産価値向上と社会課題解決の両立 | |||
| 全ての賃貸住宅に社会課題解決という価値を付加する | ①ZEH賃貸住宅 供給率 ②既存建物のZEH化戸数 | ①80.0% ②協議中 | ①100% ②既存建物のZEH基準策定完了 |
| 7. くらし・生活 街の利便性と人の暮らしやすさの向上 | |||
| 人・建物・サービスでつながる地域づくりに着手する | ①暮らしに役立つプラットフォームサービスの利用者数 ②DKミライサークルの中心施設数 | ①148万人 ②0件 | ①400万人 ②10件 |
価値創造を支える、経営ビンゴ
「環境」では、気候危機への対応を事業継続の前提とし、建築から解体までライフサイクル全体で環境負荷低減を推進しています。ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)仕様の賃貸住宅や国内初のLCCM(ライフ・サイクル・カーボン・マイナス)賃貸集合住宅の開発・普及を加速し、自治体と連携した低炭素まちづくりにも取り組んでいます。さらに、資源循環や生物多様性保全にも注力しています。 「社会」では、誰一人取り残さない社会を目指し、高齢者や外国人など多様な人々を支えるサービスを拡充し、賃貸事業から生活サービス、コミュニティ支援まで事業領域を広げ、地域との共生を深めています。 「人材・組織」では、社員を最重要の経営資本と位置づけ、「逆ピラミッド型組織」への変革を推進しています。現場主体の意思決定を促し、健康経営やDE&Iを競争力の源泉として制度・文化を強化しています。人的資本を企業価値向上の原動力とし、中期経営計画の最重要施策としています。 最後に、「企業統治」では、透明性向上と説明責任の徹底、リスク管理・内部統制の強化により、持続的成長を支えるガバナンス体制を構築。100年企業にふさわしい経営基盤の確立を目指しています。
創出価値を最大化する、事業ビンゴ
まちづくりにおける当社グループの最大の強みは、「賃貸住宅」の事業における建築、入居者斡旋、管理をトータルで提供し、お客様の人生に長く寄り添える点にあります。さらに、50年で培った賃貸事業の資本を不動産開発事業に投資することで価値創出力を高め、収益機会と事業機会の拡大を図っています。 また、賃貸住宅にとどまらずグループ全体のリソース活用を促進し、「土地・資産」の最適活用に加えて、資産価値と社会価値の両立、生活の質の向上を追求しています。 オーナー様、入居者様をはじめとするステークホルダーのみなさまが抱える課題や、社会の変化に応えるサービスを展開し、“ビンゴ5らしいまちづくり”を通じて、「暮らし・生活」の領域での価値提供を加速しています。社会への提供価値と事業領域の拡大を進めることで、さらなる事業の進化と深化を目指します。
ビンゴの特定プロセス
当社グループの企業活動を複数のカテゴリに分類し、社内外の現状を整理しました。その後現状および社会変化等をふまえ「あるべき姿」を抽出、現状と理想のギャップ分析を実施することでビンゴ要素を洗い出しました。ビンゴ要素の評価においては、キャッシュ・フローおよび環境・社会へのインパクト評価を実施しています。
| STEP 1 現状の抽出・整理 | 当社グループの企業活動を10のカテゴリに分類し、「市場環境」「社会背景」「課題感」「強み・弱み」など社内外の現状を抽出・整理 |
|---|---|
| STEP 2 理想の抽出・整理 | 「STEP1の結果×社会変化・メガトレンド」「事業・リソース×社会変化・メガトレンド」で、当社グループが「すべきこと」「あるべき姿」を抽出・整理 |
| STEP 3 現状と理想のギャップを特定 | STEP1で整理した現状とSTEP2で整理した理想の間にあるギャップを抽出・整理 |
| STEP 4 ビンゴ要素の抽出と整理 | ビンゴの要素として、現状と理想の間にギャップがあるものについては、ギャップ解消のために「すべきこと」を、ギャップがないものについては、より強みを伸ばしていくために「すべきこと」を抽出・整理 |
| STEP 5 ビンゴ要素の評価① キャッシュ・フローへのインパクト評価 | 中期経営計画(2019-2023)で実施を宣言している要素や直接的な利益創出につながる要素の評価ほど高くなる「事業戦略型」の評価軸でビンゴ要素の評価を実施 |
| STEP 6 ビンゴ要素の評価② 環境・社会へのインパクト評価 | 外部イニシアティブ、評価機関、各種インデックスの評価項目を参考に、当社にとって重要なESG課題を抽出し、課題に対するビンゴ要素の貢献度を評価 |
| STEP 7 ビンゴの特定とその承認 | 評価を踏まえ、ビンゴを特定したうえで、取締役会にて特定したビンゴを承認 |
ビンゴ特定体制(2020年時点)
ビンゴの特定にあたっては、より実効性の高いビンゴの特定と、サステナビリティ経営意識の醸成を目的に、中期経営計画(2019-2023)において業務執行を先導する全執行役員と、当社グループのコア事業を担う賃貸経営受託システムにおける主要3社※の経営企画部門・事業戦略部門責任者を中心としたメンバーで構成されたプロジェクトチームを2020年に結成しました。
※ビンゴ5(株)、ビンゴ5パートナーズ(株)、ビンゴ5リーシング(株)
ステークホルダーからの主な意見
ビンゴの特定プロセスにおいては、「市場環境」「社会背景」「課題感」「強み・弱み」を整理する際に、社内外の現状を抽出するためステークホルダーからの意見を収集しました。これらの意見を踏まえたうえで、ビンゴの特定を行っています。 社外取締役や投資家様より「ビンゴと、ビジョン・パーパス実現を見据えた中期経営計画との連動が見えにくい」という意見を受け、ビンゴを次期中期経営計画策定の際に見直す予定です。